眠れない夜は本を。

こんにちは

あんじゅです☺︎

最近暑くて外に出る気になれなかったり、

どうしても眠れない夜があったりするものです。

誰しもに突然起こるこの現象は、意思とは無関係に次の日の予定なんてお構いなしに現れます。

そんな時にはもう正直に。

争う体力ももったいないと思って寝ることを諦めることにしました。

そんな夜におすすめの1人遊びについてのお話です。

お家にある本という本をぜんぶ引っ張り出してきます。

これは古いものや内容が鮮明に思い出せないものなど記憶に新しくないものであればあるほどいいです。

それをベッドへ持ち込んで、冒頭の部分だけを読みます。

最初の1ページを読んでみて、気に入らなければ次の一冊へ。

気にいるものやうっかりページを次へめくったならばそのまま気の済むまで読み進めます。

こうして過ごせば退屈でもないし、余計なことを考えて落ち込むようなこともありません。

そのうち眠たくなったら寝てしまってもいわけです。

一度読んだことのある本なら途中でやめたってなんの後ろめたさもないですし、

しおりを挟まなくったって結末をうっかり知ることもありません。

この遊びを何回か続けると、よく手に止まるお気に入りの本や数年前には無かった興味関心が見えてきます。

私が最近気に入っている1ページ目は小川糸先生の

『あつあつを召し上がれ』

短編集の最後の項。『ポルクの晩餐』です。

この本は高校生の時に熱心に読んでいて、サクッと気に入った項だけ読めるので重宝していました。

当時のお気に入りは別の作品で読むたび毎回涙を流していた記憶があります。

読み始めた時は全く記憶になかったのですが一気に引き込まれてしまいました。

少しご紹介します。

「心中でもするか」

横で寝ているポルクの耳に、息を吹きかけるようにささやいた。

「どうせなら、思いっきりロマンチックに死なせてよ。」

軽い戯言だと勘違いしたのだろう。

「なら、パリに行って死ぬか。」

飛ばし飛ばしで抜粋して書きましたが続き、気になりませんか?

ポルクの晩餐の最初の1ページの最後の行は

「なら、パリに行って死ぬか。」で終わるのです。

このまま先に進みたい気持ちもありますが、グッと堪えて。

この後の展開を一度自分でかんがえてみることにします。

そうするとまた、新しい本の楽しみ方が生まれます。

こんなに人生を楽しくしてくれるものが他にあるでしょうか。

絵画も似ていて、自分のキャッチできる情報だけを頼りに今この瞬間に描かれていることや登場人物の気持ち、

この後起きるかもしれない幸運や災悪に思いをはせるのです。

何度もやっていくと筋トレのように脳にも力がつくような気がします。

思い描いた主人公の姿や性格、性別が読み進めるにつれて違ったものへと変わったとしても、

それはそれで別の楽しさがあります。

こんなことをして過ごしていれば、夜なんてとっくに開けてしまうのです。

人間が空想をできる種族であること。

文字が読めること。

印刷技術の発展。

運搬技術の発展。

大きく捉えればキリがないですが、これらの積み重ねで実感できる楽しみだと思うと、

価値が増すような気がしてきました。

みなさんも眠れない夜があればぜひ試してみてください。☺︎